Facebook広告は「リスティング広告よりも費用対効果が高い」という情報を最近色んなところで耳にします。なんとなく「そうなんだろうなー」という気はするものの、自分が関わっていないのでどういう効果が見込めるのか定かではありませんでした。
そんな時、最近実際にクライアントワークでFacebook広告の運営する機会があり、その効果を実感する事が出来たのです。本記事ではその実例を元に、Facebook広告の効果を綴ります。
目次
1.Facebook広告の「投稿を宣伝」で出た効果
※はじめに クライアント様からデータの公開許可をいただいております。念のため
1-1.今回広告で使ったのは「投稿を宣伝」
前置きになりますが、Facebook広告には広告の出し方が10種類あります。(※2016年1月24日現在)
その中で今回は「投稿を宣伝」を使った実例です。
1-2.宣伝に使った投稿の内容
「投稿の宣伝」は元々そのFacebook広告に投稿してあったものをそのまま使い、おすすめの投稿として宣伝する手段です。
今回宣伝に使った投稿はそのFacebookページの企業が運営する、とあるオウンドメディアの記事リンクを貼った投稿でした。文字数は少なく、リンク先記事のアイキャッチ画像と記事タイトルが目に入る物です。記事の内容はリフォーム関連に役立つ知識を書いたもので、商品をゴリ押しするビジネス色が強いものではありません。
1-3.その投稿を宣伝して得られた効果
ではお待ちかね。その広告色が低い投稿を宣伝した結果がコチラ。
実施期間 | 2016年1月20日14:35頃 ~ 1月22日23:50頃まで |
広告種類 | 投稿を宣伝する |
消化金額 | ¥550 |
合計リーチ | 183 |
フリークエンシー | 1.02 |
いいね数 | +18いいね獲得 |
2.今回のFacebook広告の効果考察
2-1.なんと¥550で18いいね増えた
広告色が低い投稿を宣伝したからなのか、2日とちょっと行った宣伝でその投稿に18いいねが集まりました。掛かった費用は¥550。18で割ったら、1いいねは約¥31。
なんだろう、いいねは駄菓子なのか? よっ○ゃんイカを買う感覚でいいねが手に入るの? 安すぎん?
2-2.いいね獲得率は10%
そしてさらに驚くべきは合計リーチ数183とフリークエンシー1.02という結果。
- 合計リーチ数は何回広告を表示させたか
- フリークエンシーは1人当たりに何回表示させたのか
つまり広告が表示された人の数は183÷1.02 = 約180人。180人に表示させたら18いいね獲得しましたよと。結果、今回のいいね獲得率は10%という事になります。そんなに皆いいね押しちゃうの?!(;`・▽・´)
ターゲットを上手く絞ったからかもしれません。あるいはFacebookの方が賢く考えて表示してくれたのかもです。しかしこの10%というのが良いのか悪いのかはまだ分かりません。もしかするともっと上がる可能性さえ秘めてますよね。Facebook広告…恐ろしい子…!
2-3.いいねが増えても油断できないポイント
ただし油断できないポイントとして、“いいね”がそれだけ増えたにも関わらずそのブログ記事にはFacebookからの流入が3回しかありませんでした。つまり以下の事が考えられます。
- 最低でも18人中15人はいいねだけを押してスル―
- それかいいねを押してない誰かが入ったか
おそらく投稿に貼られたブログ記事のタイトルが「中身を読みたい!」と思わせるほど魅力的ではなかった事が原因…? なので改善点として挙げられるのはもっとブログタイトルを強力なものに変えることでしょうか。
…でも皆、中身も読まずにいいね押しちゃうのね…(´・▽・`)
3.広告終了後、投稿にいいねを押した方に「ページにいいねをリクエスト」した効果
さらに発表は続きます。今回もうひとつ目的がありました。それは宣伝した投稿からのページいいね獲得です。宣伝した投稿に“いいね”を押してくれた方全員に「ページにいいねをリクエスト」してみました。
3-1.広告の投稿にいいねを押してくれるのなら、普段の投稿にもいいねを押してくれやすいのではという期待
投稿のいいねというのは、ページ自体にいいねを押すことと違いがあります。それはページにいいねを押していると今後そのページが投稿した内容が表示されるようになりますが、投稿にいいねを押してもそれだけで今後の投稿は表示されません。
しかし投稿にいいねを押した人たちへも「ページにいいねをリクエスト」する事が出来ます。これでもしページにいいねを押してくれる方がいた場合。広告の投稿でさえいいねをしてくれたので、ナチュラルな投稿にもいいねを押してくれる可能性が大いにあるのではと期待が高まります。そうなると投稿を拡散してもらえる協力者を得やすくなりますよね。
3-2.しかしそうは問屋が卸さなかった
ページにいいねをリクエストした結果、…惨敗です。18名のうちリクエストできる16名の方を招待したのですが、全くいいねが入りませんでした。厳密には一度おひとりだけ、ページにいいねをしてくれたのですが、あとでキャンセルしたようで結果的にゼロ。
そのFacebookページは企業名だったので、印象が悪かったのでしょうか。オウンドメディア名のページであれば効果は変わっていたかもしれません。
4.今回の収穫まとめ
- 広告であっても興味の引く内容であれば、みんな気軽に“いいね”を押す
- ¥550というワンコイン費用でFacebookページの投稿にある程度“いいね”が増える
- 自分から投稿に“いいね”を押した人でも、ページにいいねをリクエストの成功率は低い
今回の広告での収穫はこんなところでしょうか。もちろんその広告によって結果は様々になると思いますが、Facebook広告自体が持つポテンシャルの一端を見れたのは大きな収穫です。現在「投稿を宣伝」以外のキャンペーン目的でもFacebook広告を打っているので、また結果が出次第、報告したいと思います。