更新せずに検索上位を維持するオウンドメディアの3つのポイント

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企業がオウンドメディアでFacebookページを使う時はブログ名か企業名どちらが良いのか?

ライブ配信第1回目の中で、「更新しないのに順位が下がらない理由を知りたい」という質問をいただいていました。実際オウンドメディアは基本的にこの「検索順位が下がりにくい状態」を維持してブログを資産化するための戦略でもあります。

ライブ配信全体を通して、更新しなくても下がりにくい理由をお伝えできるかと思いましたが、部分的なポイントに留まってしまい、ハッキリ全体像を掴めるカタチでの情報をお伝えすることができませんでした。

そこで、パッケージ版のオマケとして本記事では「なぜ更新しないのに検索順位が下がりにくいか」について言及します。検索上位が多く、放置しても上位に残りやすいブログが持っている3つの特徴と、中原が気をつけたポイントを合わせてお伝えします。

ぜひ本記事を読んで、書けば書くほどアクセスが溜まるブログを構築し、集客を自動化させるためのヒントを掴んでください。

1.更新せずに検索上位を維持するオウンドメディアの3つのポイント

冒頭でもお伝えしました通り、基本的にしっかりとSEO対策がされているオウンドメディアは元々、更新しなくとも検索上位を維持する要素が備わっています。

その要素、そして中原が気をつけたポイントは以下の3つです。

  • 価値が落ちにくい「ストック型」の情報で書かれている
  • はじめから検索意図を見越した質の高い、ボリュームのある記事を投稿している
  • ブログ全体がアルゴリズムに評価される作りになっている

ひとつずつ順にご説明します。

1-1.ポイント①:価値が落ちにくい「ストック型」の情報で書かれている

ひとつ目のポイントは【価値が落ちにくい「ストック型」の情報で書かれている】です。

ブログ記事の情報は、大きく分けて次の2つに分かれます。

  • トレンド型 … その時の流行、新しければ新しいほど良い情報のタイプ
  • ストック型 … 本質をついていれば価値が下がりにくい情報のタイプ

この2つのうち、後者の「ストック型」で記事を書けば、更新をせずとも順位が下がりにくいことに繋がります。

1-1-1.トレンド型とは「新しさ、鮮度が重視される情報」

トレンドとは流行を意味し、情報の鮮度が重要視されるタイプです。例えばその時その時に世間を騒がせるニュースだとか、常にアップデートされるスマホアプリゲームの攻略情報などです。ニュースで言うと、今だとボクシング協会の山根会長とかでしょうか。

トレンド型は鮮度が命。そのため、ニュースサイトでは記事をどんどん投稿したり更新をしなければ情報価値が下がり、需要が無くなります。

1-1-2.ストック型とは「情報価値が変わりにくい知識やノウハウ」

対してストック型は1、2年程度ではそもそも情報の価値が変わりにくい知識やノウハウを指します。例えば経営のやり方や、コピーライティングの技術など、本質をついた内容であれば昔の本でも役に立つはずです。

このストック型で書いた記事が上位表示されれば、書けば書くほどアクセスが積み重なり、ブログが資産化する可能性が高まります。

※ただし、トレンドとストックが混ざったような情報もあります。例えば確定申告はやり方そのものはそこまで変わらなくても、法律が絡むため年に一回は更新が必要になったりします。

1-2.ポイント②:はじめから検索意図を見越した質の高い、ボリュームのある記事を投稿している

【はじめから検索意図を見越した質の高い、ボリュームのある記事を投稿している】ことも、長く検索上位を維持する上で重要なポイントです。

前項でお伝えしたストック型の情報であったとしても、競合記事の状況には左右されてしまいます。書いた情報そのものに価値があっても、検索順位争いは場所取り合戦という都合上、どうしてもより優れた記事が上位表示されてしまうからです。

そのため、自分の書いた記事のクオリティが競合に追い越されにくいように「はじめから質が高く、ボリュームのある記事」を書くことが更新をせず検索順位を保つポイントとなるのです。

1-2-1.追い越されにくい記事の特徴と目安文字数

追い越されにくい記事は、大抵が以下のポイントを押さえています。

  • ユーザーの悩みや困りごとを解決するための役立つ情報を惜しみなく載せている
  • 実経験があったり、専門家でないと伝えにくい情報も交えて、わかりやすく書けている
  • そういった情報をユーザーが満足するまで網羅している

そして上のポイントを押さえた上で、はじめから5,000〜7,000文字以上の文字数で書かれています。

今の検索上位1〜10位に並んでいる記事のクオリティを上回ることだけに着目してしまうと「検索したユーザーが満足できる情報とは何か」を見失ってしまいます。今の検索に表示されている競合のクオリティに関係なく、圧倒的な価値を提供することに集中しましょう。

はじめからしっかり文字数の多い記事を作っておけば、更新をしなくとも競合の記事に追い越されにくくなります。

1-2-2.他とは一味違う記事の独自性

ストレッチポール公式ブログ

ストレッチポール®公式ブログ (c)株式会社 LPN http://stretchpole-blog.com/

また、競合の記事にはない独自性を出すことは、クオリティを上げつつも検索ユーザーに役立つ情報を提供することにも繋がります。

  • そもそも他とは違う観点や企画を立てて、記事を執筆してみる
  • 他が実施しにくい地道な作業を必要とするコンセプトで記事を作る
  • 自分にしかない経験、体験談、USPを交えた記事を執筆してみる

他が初心者目線の記事であれば、プロ目線から見た説明をして良い記事を作れそうにないか検討したり(逆も然り)。実際に自分で現場に足を運び、コンセプトにあった写し方で統一した写真を使って丁寧に記事を作成したり。自分のクライアントの事例や、プロとしての経験談を解説に加えてみる、など。

文字単価いくらで書いているただのライターにはできないような、工夫を凝らした独自性が記事の資産価値をさらに高めてくれます。

記事の独自性については、特別動画①でも解説していますので参考にしてください。

<中原が風呂ログの記事で考えたこと>

風呂ログで、中原が実際に気をつけた制作のポイントも少しお話しします。例えば「重曹水」という月間検索数4,000ほどの対策キーワードではすでに競合ブログがひしめいていました。

その上で競合を分析して、また検索ユーザーが求めることを考えたところ「できるだけお金をかけずに、そして写真をたくさん使って具体的に作り方がわかる重曹水の作り方」の情報を届けるべきだろうという結論に至りました。

というのも「重曹水」というキーワードで出てきた記事は、そのほとんどが作り方の記事であるにも関わらず、写真が少なくハッキリと作り方が伝わる構成ではありませんでした。加えて、実際に使った道具の紹介もちょろちょろっと書いた程度で、おそらくネット上にある情報を参考に執筆したんだろうと感じました。これではせっかく記事を読んでも重曹水の作り方がわかりません。

さらに、検索ユーザーが「重曹水」を求める理由や背景を考えてみました。そもそも重曹水は「手軽に洗剤の代わりに使う前提」であることが予想されます。そうなると、実際の洗剤よりもあまりお金が掛かるようだと作ることも当然ながら、使うのも渋ってしまうのではと想像しました。

また、重曹水を作って・使う人は主婦の可能性が高いことから、そもそもの道具の入手方法・道具自体がややこしいと不親切であるとも考えました。

そこで「すべて100均で揃えられ、すでに家庭にある道具は代用できる道具を使って重曹水を実際に作ってみるのはどうだろう」と思い立ったのです。そうして出来た記事は、競合が多い中で検索1ページ目から落ちることなく、現在も検索順位3位に残っています。

参考記事:「100均で揃える重曹水の作り方|お風呂の酸性汚れに効果的

1-3.ポイント③:ブログ全体がアルゴリズムに評価される作りになっている

また、ブログ記事単体だけではなく、【ブログ全体がアルゴリズムに評価される作りになっている】ことも検索順位を保つポイントになります。

以下はアルゴリズム、そしてユーザーに評価されるために大切な要素です。

  • キーワードの検索意図に合った「質の高い役立つ記事」がそもそも上位表示されているため、アクセスが集まり、読まれたときのデータが貯まっている。(クリックされた率、その記事を読んだ時間、その記事から検索画面に戻らずに検索を終了した人の多さ(満足度)など)
  • その記事以外も、関連するキーワードで上位表示されている記事がいくつもあり、ブログ全体に関連するキーワードのボリュームが多い。そして文章中でも内部リンクを自然に飛ばし合っている(いわゆるドメインパワー)
  • 住所など素性のわかるFacebookやコーポレートサイトと連結、またブログ内に運営者情報を載せているため、多少信頼性が増している
  • 文字数のボリュームがある記事だと、含まれるキーワードが自然と多くなり、また対策キーワードでも上位表示されている。その影響で、本当に細かいロングテールキーワード*でも同時に上位表示され、全体的な流入が増えている(※風呂ログのアクセスNo.1記事は月間検索数320の「浴室 床シート」だが、1ヶ月のアクセスは約5,000~6,000セッション)
  • 良い記事が上位表示されていることで、自然なリンクが増え、リンクパワーが溜まっている
  • サイトの内部構造(記事のジャンル分け、パンくずリスト)がまとまっており、レスポンシブデザインなので全てのユーザーが利用しやすい
  • ただ情報が網羅されているだけでなく、そのジャンルに精通していて実際に現場を知る人が書いている。さらにそれを活かして他にはない独自性のある記事を書いているため、情報の陳腐化が起こりにくい
  • しっかりとしたタイトル、文章の書き出し(リード文)を強くする、結論を先に出す、見出しの順番を興味のありそうな順にする、抽象的な言葉を避けて具体的な言葉で表す、読みやすくリスト化、被る情報は引用するなど……読み手を意識して文章に気を遣っているので情報が伝わりやすい

こういった検索順位に関わることや、ユーザーの利便性を高めるポイントを忠実に守って真面目に運営していれば、1記事のパワーだけではなくブログ全体が強くなり、カンタンには順位が下がりにくい〝粘り強いメディア〟へと成長してくれます。

まとめ|ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる

この記事で解説してきたことを、中原は実践しているため「更新しなくても順位が落ちにくい」状態を維持できています。

また、ここまでお伝えしてきたことはすべて「自分のオウンドメディアをいかに検索ユーザーに役立つものにするか」に集中する対策です。そしてそれはGoogleが掲げている「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」という理念をカタチにすることに繋がります。

色々お書きしたのでちょっと複雑になりましたが、最後にこの記事でお伝えした情報をひとことでまとめるなら、

「ブログテーマの専門家がしっかり素性を明かして運営しており、ジャンルの一般的な知識はもちろん専門的で経験に裏打ちされた独自性もある役立つ情報を〝検索するユーザーが満足いくまでとことん丁寧にわかりやすく書いている〟+〝1記事毎のボリュームが多い〟専門ブログ」

となります。

まずは自分の書こうとしている情報が「ストック型」に当てはまるかどうかを吟味してください。その上で本記事でご紹介したポイントを参考にして「更新をしなくても検索順位が下がりにくい」ブログを作るヒントにしてみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました(*´▽`*)

(※ちなみに本記事の文字数は4,685文字です。)

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